代表メッセージ

MESSAGE

代表メッセージ

あまり目立たず「管理職候補」とは目されていなかった社員が、実は現職の管理職たちを遥かに凌ぐマネジメント能力の持ち主だった!
口数が少なく、自分から前に出ようとしない学生が、実は卓越した思考能力とリーダーシップを持つ逸材だった!
社内アセスメントや採用アセスメントの現場では、こんなサプライズに遭遇することが少なくありません。
想定外のポテンシャルに触れた経営陣は歓喜の渦に包まれますが、その中に身を置いたときの喜びと興奮があるから、私は長くこの仕事を続けてこられたのだと思います。

 

本当に優秀な人は、自分がやるべきことに邪念や私心を捨てて静かに熱量を高め、突出した行動を見せません。しかし、薄っぺらい虚飾に多くの人が慣れてしまっている今、本来求められるべき「静かな逸材」には、なかなか光が当たりません。そんな現実がある中で、人が発する情報の中から邪魔なものを確実に排除し、その人の本質を浮かび上がらせてくれるのが、アセスメントセンターです。

 

私は、40歳の手前でアセスメントセンターに出会い、強い衝撃を受けました。そして、この手法をもっと世の中に広めたいという一心で会社を立ち上げました。あれから24年が経ちましたが、残念ながらアセスメントセンターの認知度は当時とあまり変わっておらず、私の力不足を感じます。わが国特有の「人に向き合わない文化」に一石を投じるためには、今までの殻を破ってもっともっと多くの人を私たちの取り組みに巻き込んでいく必要があるのだと、今更ながら痛感しています。

 

私たちは本当に小さな会社ですが、たくさんの方々の力をお借りすることで、世の中に強い影響を与える大きな存在になり得ると信じています。
その志を忘れることなく、今までより更に多くの方々に揉まれながら、あと十数年(?)の仕事人生を駆け抜けるつもりです。

 

2024年1月
概念化能力開発研究所株式会社

 

About 奥山 典昭東京の世田谷に生まれ(1960年)、鎌倉に育ちながら、高校卒業後に憧れの関西へ移り住み、大学卒業時には立派な関西弁を話せるまでに成長する。大学では体育会ラグビー部に所属したが、タックルが出来なくて干され、徹夜のバイトがばれて干され、と、「なんちゃってラガー」への道をまっしぐら。四年生でやっと公式戦への出場がかない、初出場の日の前夜は、ジャージーを抱いて泣きながら寝た。卒業後に入った商社で、早速、語学難民となり、「このまま日本に置いておいてもこいつは英語を覚えない」と当時の事業部長に判断されて、入社後1年も経たないうちに香港の現地法人に飛ばされる。現地の英国人達とプレーする中でようやく面白くなり始めたラグビーの合間に仕事も少しだけ頑張る…という充実の日々を送り、バブルのはじけた平成二年の春に五年間の任期を終えて帰国。その後、いわゆる大企業の海外部門を転々とするが、会社と仕事が肌に合わず、日に日に心が萎んだ。ついに抑うつ状態にまで陥ってしまったが、そこに至ってようやく「自分の強みは本当に『国際』『語学』なのか?」「本当に自分の良さを活かせる仕事は何なのか?」というテーマに、正面から向き合うことになった。様々な執着を断ち切り、「人からの見られ方を気にせず、自分が本当にやりたい仕事だけをやっていこう」と開き直ってからは、すっかり心の元気を取り戻して今に至る。キャリアチェンジを模索する中、人間科学を深く学びたい一心で人事系のコンサルティングファームの門を叩いたが、そこで出会った「アセスメントセンター」に惚れ込み、これを生涯の生業とすることを決意。三十九歳の夏に、今の会社を設立した。心の成熟や健全な価値観が生産性の高い仕事に直結することに着目し、人の表層的な言動ではなく心の状態を映す無意識的な行動に向き合う人材アセスメントを推進して、大小約二百社の逸材発掘やリスクマネジメントを支援する。近年は、採用アセスメントを顧客各社において内製化させる仕事が増え、若い人たちに「人を見極める技術」を伝える日々を楽しんでいる。